「電車男」の新潮社の驚きと喜びのコメント集!
『電車男』のまとめサイトを読んだのは、6月半ばのことでした。
編集長から「面白そうだから、読んでみて」といメッセージとともに、まとめサイトのURLが送られてきたのです。やらなきゃいけない仕事は目の前に山とあったのですが、逃避するかのごとく『電車男』を読み始めると……途中で止められなくなってしまいました。結局3時間半かけて最後まで読むとすぐに編集長席まで行き、いかに『電車男』が面白く、感動的かを語っていました。そして「私にやらせてください」と伝えたのです。 担当編集者
「2ちゃんモノは売れる売れないの差が激しいからねぇ」との慎重な声から、「ついに出るんですか? 絶対に売れますよ!」という弾んだ声まで……。発売前の書店さん
の反応が、こんなにはっきりと分かれた本は初めてです。 営業男
特定の書き手がいるのではなく、同時進行的に多数の方が書き込んでいながら、「恋愛」「青春」「成長」「挫折」「友情」など、さまざまな要素を含む古典的ストーリーとして完成している。なんなんだこれは!
私には、この「電車男」が、極めて文学に近いものに思えてなりませんでした。デスク男
私は2ちゃんねるのカキコを読んで泣いたことがある。マスコミ関係の掲示板を覗いていた時のことだ。若いフリーのライターが、仕事に自信がないと嘆きの書き込みをしていた。彼を励ます何人もの同業者のレスが続き、その親身な言葉に、彼は立ち直る勇気を得たのだった。私はそのやりとりを読んでいてノドの奥が熱くなった。
9月始め、とある会議で担当編集者から「電車男」の企画説明を受けながら、このことを思い出した。瞬間、「電車男」絶対いけると直感した。 宣伝男
本文組みの体裁にまず大苦労。掲示板をいったいどうやって再現したらよいのか? さらにアスキーアートも凄くたくさん。なおかつ緊急出版! しかし、編集者のアイデアと凸版組版男さんの数々のテクニック(Mac版インデザイン上でWindows文字を再現などなど)により遂に実現できました。装幀も難しく、純文学風から鉄道好き向けとたくさんのパターンを考えました。結局、ネットで読めるものを本の形で読者に伝えるために最後にたどり着いたのは、ちょっとほんわかムードで都会的な岡村慎一郎氏のイラストでした。
装幀男
凸版印刷『電車男』担当・組版男に直撃インタビュー
1.初めて『電車男』の原稿をご覧になったとき、どう思われましたか?
2.アスキーアートを紙の上で再現する際のご苦労は?
3.書籍活字上に、半角文字がないというのは本当ですか?
4.実際作業する際に、『電車男』をお読みになりましたか? お読みになったとすると、感想は?
5.作業全体で、一番苦労なさったのはどこですか?
6.編集担当者から無理なスケジュールでの作業を強いられたかと思いますが、一番「ふざけんな、このやろう。そんなことできるわけないだろ」と思ったのは、どんなことですか。
上記の質問に答える組版男のコメント
「これ、やってちょうだい」
『電車男』のゲラ(校正するために本文を仮にプリントしたもの)が回ってきたとき、校正者としてまず悩んだのは、「そもそも校正できるのか」という点でした。ネット掲示板については無知だったこともあり、正直なところ「どこから手をつければいいか困るような、誤字脱字、悪文のオンパレード」だと思い込んでいたのです。
しかし、違いました。一読すればお分かりいただけますが、独得のルールもマナーもあり、単語の微妙なずらし方や、アスキーアート(顔文字の発展形)の効果的な使い方、リアルタイムのやりとりならではのリズムの良さが面白く、思わず引き込まれました。 赤ペン男
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